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静岡県知事、学力テスト結果下位校の校長名公表と、教員の質の向上

 先に実施され、結果が公表された全国学力テストに関し、静岡県の川勝平太知事が、小学校の国語A(知識を問う問題)で全国で最下位だったため、下位校の校長名を公表すべき、と2013年9月9日の定例記者会見で述べた。



 まず、「教育」について考えてみたい。


教育基本法には、一番初めに以下のように述べている。

「個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する」



教育基本法第一条は、教育の目的を以下のように述べている。(全文)

第一条
教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。



教育基本法第二条は、教育の目標を五項目掲げている。

その中で「知識」という言葉は一度しか出てこない。



第二条第一項 

「幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。 」



 最初の部分だけを抜き出すと、「幅広い知識と教養を身に付け」となり、あたかも「知識の習得」が重要であるように誤解させる。



 静岡県の川勝平太知事は「読解力の低下は子どもの責任ではなく、先生の責任。学校名は公表できないので、校長名を公表して責任の所在を明確にしたい」(朝日新聞デジタル版2013年9月9日)としている。


 この発言の「先生の責任」と「学校名は公表できないので、校長名の公表」の2点に着目したい。



「先生の責任」

 これに関しては、異論はない。教員は「教育職員」の略なので、教育を担当する職員である。そのため、担当者に責任を帰することは避けられない。

 すなわち、教員の質の向上が求められる。

 さて、ここで疑問がある。

 教員の質を上げるための取り組みがどれだけなされているだろうか?


 私は学校教育の現場に出たことがない。そのため、私が体験したり、学校で見せて頂いたり、教員になった卒業生からの話を聴いて述べることしかできないことをあからじめ私の限界として述べておく。


 教員となってからの取り組みについて、公開授業、研修、10年毎の教員免許更新制度などが挙げられる。


 免許更新制度は、制度としては良いものであると考えている。文部科学省も、その目的を「最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ること」としている。

 しかし、更新講習を実施できるのは文部科学省が指定した大学のみである。これが問題である。

 私が所属している「Association for Experiential Education, AEE」が主にアメリカで開く年次大会には、現職教員が多く参加する。

 その目的は、州によって異なると思うが、2年ごとの免許更新のためである。

 AEEの大会に参加すると、AEEから参加証明が発行され、教員免許更新の証明書となる。
 そして、給与にも反映される。

 国、州、郡などでは、最優秀教員賞(Teacher of the year)制度がある。


 聞きかじった話で申し訳ないが、日本で最優秀教員賞制度で賞を受けた教員が、その後、職場でねたみの対象となり、仕事がしづらくなったと聞いたことがある。


 ここで述べたいことは、教員の質の向上を図る取り組みが不十分な中で、どのように教員の質を向上させるのか? という疑問である。



「学校名は公表できないので、校長名の公表」

 これは、文部科学省の言い分の隙をついたもので、理解に苦しむ。

 確かに、文部科学省は「学校名が容易に推測される情報の公開を禁じる」としておけが良いのだろうが、学校名はだめだから校長名ならOKというのは、あまりにも短絡的である。

 これについては、これ以上述べることがない。必要がない。





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