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「被災地支援」「観光振興」「避難者支援」に対する東北地方の高速道路無料化が3月31日24時に終了しました。終了して良いのか??? 疑問です。


2012年4月7日

「被災地支援」「観光振興」「避難者支援」に対する東北地方の高速道路無料化が3月31日24時に終了しました。終了して良いのか??? 疑問です。


 国による平成23年度第3次補正予算によって、2011年12月1日0時から始まった東北地方の高速道路の無料化ですが、3月31日24時に終了しました。

 3月24日に、宮城県山元町の小学校で行う予定の企画準備のため、私たちは東北自動車道を走っていました。

 道路上に掛かる橋に、「3月31日無料化終了」と書かれています。
 
 私はその時、漠然と「あー、またお金が掛かるようになるなー」と思っていましたが、同乗していた学生が、次のようなことを言いました。


 「これって、もう被災した地域の支援はいらない、っていうことを国が言っているのと変わらないですよね」


 はっ、としました。確かにそういう捉え方があります。

 私は単に「以前から決まっていたことだしなー」程度の考えでした。確かに、事前に決まっていることです。しかし、「決まっていること」をひたすら守る、ということが果たして良いことなのでしょうか。


 仮設住宅の利用も、以下の通り、法律で2年と決められています(建築基準法)。


*****
(仮設建築物に対する制限の緩和)
第八十五条  非常災害があつた場合において、(略)その災害が発生した日から一月以内にその工事に着手するものについては、建築基準法令の規定は、適用しない。

(略)

4  (略)安全上、防火上及び衛生上支障がないと認めるときは、二年以内の期間を限つて、その許可をすることができる。

*****


 国土交通省の2012年4月2日の集計によれば、岩手県、宮城県、茨城県、千葉県、栃木県、長野県では必要戸数(とされている数)は100%の完成率ですが、福島県では必要戸数に達していません。震災発生から一年以上経過しているのに、です。

 岩手県陸前高田市立第一中学校では、被災した地域の中で最も早く仮設住宅が完成し、4月9日より入居が始まりました。

 ということは、今日から1年2日後には、利用期限の2年になります。

 「決まっていることだから」


 本当にこれが被災された方、社会一般に理解を得られるでしょうか。


 家がない。

 土地がない。

 仕事がない。

 生きがいがない。
 
 相談できる人がいない。


 このように感じていらっしゃる方が大勢いらっしゃいます。

 明海大学の仲間の教員(心理学、カウンセラー)が、山元町の仮設住宅で、「お茶を飲みながらおしゃべりをしましょう」という会を開催してきました。

 近くに住んでいても、いや、逆に近くに住んでいるから相談することができない方がいらっしゃいます。そのような時は、町外、県外から訪れている人に話すことが、少しでも回復に役立ちます。

 被災された方の物質的、精神的な困難さを克服する道筋をつける前に、生活で大切な「住」を奪い取ることなど、人道的に認められるのでしょうか。

 私見ではありますが、おそらく2年の制限は延長されることになるでしょう。もしその方向で国が検討しているのであれば、早く国はその方針を告知し、「あと一年で追い出されるのではないか」という不安を持っている人の不安を軽くしてあげてください。


 高速道路の話に戻ります。
 
 物事には臨機応変に対応すべきことがたくさんあります。

 たとえば、くまプロジェクトとして山元町の小学校で実施した四日間のプログラムでは、事前に時間割を考えており、その通りに進行する予定でした。しかし、グループごとの雰囲気が異なり、時間通りに区切ってしまうと、流れが阻害されてしまうことが出てきそうだったために、ホームグループの担当スタッフの判断で、時間を延長したり短縮したり、学習支援とレクリエーションを入れ替えたり、柔軟に対応することにしました。

 主役は児童です。児童の利益になるために、時間割を考えていたのです。しかし時間割通りに進行することで、児童の利益を損なう恐れがあったので、変更したのです。


 高速道路無料化はどうなのでしょうか?

 「決まっていたこと」であり、「支援の必要性は下がった」という判断で、無料化は終了したのでしょうね、きっと。そうでなければ、延長をしても良かったはずです。

 もともと、6月まで「被災者支援」としての料金優遇措置を短縮しての無料化だったはずです。

 どうなんですか?? 
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宮城県山元町の山下第一小学校での「笑顔になろう」プロジェクトのざっくりとした報告です。

 宮城県山元町の山下第一小学校での「笑顔になろう」プロジェクトは、52名の児童が参加申し込みをし、2012年3月26日から29日の4日間で実施されました。

 スタッフも、現地に入った者は人数ベースでは19名、延べ人数で65名、後方支援で人数ベースで12名になりました。

 ギリギリまで現地スタッフの確保に奔走しており、現地に入ってからも、「来て来て」電話を掛けていました。その結果、日帰り組も含め、多くのスタッフの参加を得ることができました。



 24日に浦安を出発し、25日は翌日からの準備や打ち合わせを行いました。



 26日は朝8時に小学校へ到着し、教頭先生、教務主任の先生と打ち合わせをさせていただき、8時30分には児童を迎え始めました。ところが、それよりも早くから児童が集まり始めており、楽しみに待っていてくれたことが分かりました。

 9時から教頭先生をお迎えしての開会式を行い、その後、全員でレクリエーションを実施しました。

 このレクリエーションで、動き回ること、頭を使わなければならないこと、共同作業をしなければ達成できないこと、自己開示、発話などを経験し、不安や緊張を下げることをしました。

 そして、いよいよグループ分けです。事前に後方支援組が男女、兄弟姉妹、学年などを配慮した縦割りのグループを作ってくれていたので、ホームグループ担当のスタッフが、児童名を一人ずつ読み上げ、それぞれの教室に分かれて行きました。

 まだ名前を呼ばれていない児童は、「あーーー... まだか」や、友だちと一緒のグループになって「いぇーい!」と言った言葉が出ていました。

 ちなみに、ホームグループとは「1クラス」のようなもので、スタッフが固定で児童も固定で4日間を過ごすものです。

 ホームグループに分かれてから、グループ内で自己紹介やレクリエーションを行い、グループ内が「温まる」状態にする流れになっていました。

 しかし、グループに分かれて教室に入った途端、参考書や問題集を取り出す児童が非常に多く、すぐに学習指導に切り替えたグループもありました。

 あとで聞くと、春休みの宿題として出されているものがあり、それをやりたい、と思っている児童が多かったそうです。


 事前の打ち合わせでは、朝の会、帰りの会にあたる時間帯は、ホームグループになって話し合いをすることとし、それ以外の学習支援やレクリエーションでは、児童たちが好きな科目、好きなレクリエーションに自由に参加できるようにするつもりでした。

 しかし、結果としてホームグループ担当のスタッフが、学習支援もレクリエーションも、ホームグループとして活動していました。

 時間帯もまちまちです。終了時刻は統一していましたが、それまでの時間の使い方は、各グループに任せました。



 27日からは、国道6号線という大きな幹線道路の反対側に建設された仮設住宅に住む児童が4名おり、横断歩道までは遠く、また、いつも通学に使っているトンネルは、近辺にある蔵の解体作業のために通行できなくなっているために、学校から依頼を受け、保護者もスタッフが送迎することを認めているので、朝夕の送迎をスタッフが行うことになりました。

 また、27日からは児童に「考える」ことをして欲しい、という想いから、卒業生があるテーマに沿って意見を出し、KJ法を用いてアイディアをまとめていく、という作業、ブレインストーミングをすることになりました。

 KJ法とは、一枚の付箋紙にアイディアを一つ書き、それを何枚も書き、その付箋をグループ毎にまとめていき、考えを整理する方法です。KJ法についてはWikipediaの説明が簡略されており分かりやすいです。
 当初の予定では、当日中に結果を出し、発表まで行う予定だったのですが、グループによって進度が大きく異なるため、翌日に持ち越すことにしました。

 ブレインストーミングだけでは児童が疲れて、飽きてしまうので、レクリエーションに時間を使うことも大切でした。


 夜のスタッフミーティングで、児童が発表することは必要なのか?という提起がなされました。

 確かに、発表する、というのスタッフから出た考えであり、児童が望んでいることかどうか分からないものでした。

 このような提起がなされたスタッフのグループは、統一感がなく、児童たちが好き勝手にバラバラのことをしており、話し合いのときに真剣な児童とそうではない児童の間の差が大きかったのです。

 このような状態を憂慮したスタッフは、「無理やり発表させることで、『やらされた』というマイナスのイメージをこのプロジェクトに抱いてしまうのではないか」ということを気にしていたのです。

 他のスタッフからは、「児童たちが頑張っているので、発表の機会を設けてあげたい」という意見や「発表したいところはすればいいし、したくなければしなくていいのでは」という意見も出てきました。

 最終的には、「発表する方向で進行し、どうしても発表をしたくないという場合や、発表をすることによってマイナスの経験になってしまう恐れがあるならば、そこはやめよう」ということになりました。



 28日は、引き続きブレインストーミングをしましたが、各グループのスタッフの判断で、「XX時までやったら、思いっきり外で遊ぼう!」と約束をしていたところもあり、学習支援も希望により取り入れながら進行したため、ブレインストーミングの発表は、29日の最終日、昼食後の最後のイベントにすることにしました。
 


 29日は、1時間だけ学習支援の枠を取ってあったので、そこでブレインストーミングの仕上げを行い、昼食作りになりました。前日、保護者のみなさんへ昼食へのご招待をしていたので、5名ほどの方がお集まりくださいました。

 少なかったのは、あまりに急なお誘いだったからか、お仕事などでお忙しいのか分かりませんが、もっと早くにお知らせすべきだった、との反省点があります。しかし、当初の予定では、児童がレクリエーションの一環で保護者の方へ手紙が付いた手作りの招待状を作って、サプライズで保護者の方をお招きしよう、というアイディアもあったので、事前にお知らせすることをしていませんでした。

 昼食に関しては、大きな課題がありました。

 普門寺、お寺災害ボランティアセンター(テラセン)のご協力で、濃縮還元ではなく、防腐剤も使っていないオーストラリア産のジュースをご提供いただくことになっていました。

 しかし、29日の朝は起床が遅くなり、時間が無くなったため、すっかり失念してしまい、後で取りに行くことになりました。

 また、段ボールに入っていた野菜類は持って行ったのですが、冷蔵庫に入れていた肉をすべて忘れていました。

 ジュースと肉を持って学校へ戻り、一安心。...と思ったら、じゃがいもがない! 

 宿舎とさせて頂いている家に忘れてきました。また取りに戻りました。

 これらによって、大きな時間のロスはありませんでしたが、あまりの段取りの悪さに、自分自身で辟易としてしまいました。

 この原因は、「食事担当」など、それぞれの行動に責任者を置かなかったことです。今回はスタッフの人数が少なかったために、仕方がない面はあるのですが、参加者には関係がないことです。スタッフが少なければ少ないなりに、リストを作っておくなど、対策することはできたはずです。


 けが人が一人は出るだろうと思っていた調理も無事終わり、昼食です。保護者の方にも児童と一緒のテーブルに着席していただきました。

 片づけを終え、ホームグループに戻り、発表会の準備です。

 私は片づけや撤収準備をしていたために発表会を見ることはできませんでしたが、時折聞こえる拍手を聞きながら、無事に進行していることを感じていました。

 そして、発表会の会場で最後にホームグループごとに4日間を振り返る話し合いを行い、グループごとに解散しました。


 「今度、うちらが千葉に行くから、その企画を立ててよ!」

 「次はいつ来るの?」

 そんな児童の声を聴きながら、企画前のことを思い出していました。

 スタッフ募集が遅くなったために、スタッフがあまりに少なく、このままでは「こういうプロジェクトをやろう、と言い出しておいて、結局来てくれたスタッフはこれだけ?やっぱり山元は見捨てられているんだ」というネガティブな想いをさせてしまうのではないか、という不安から、一時は中止も頭に浮かんでいました。

 しかし、このような児童の声を聴くと、山下第一小学校を訪れて良かったのだ、と思うことができました。

 児童たちに救われました。

 そして、素晴らしい現地スタッフ陣に救われました。 
 柔軟性があり、対応力があり、観察力があり、決断力があり、実行力があり、責任感があり…  書き出したら枚挙にいとまがありません。

 そして、現地にはいなかった後方支援のスタッフ陣に救われました。
 連日連夜のように集まってくれて、時には外を見たら明るくなり始めているような時間まで企画を練り、名簿を作成し、グループ分けをし、多くのアイディアを出しては取捨選択し、時には「そもそも論」にまで立ち返って考え直し。こちらも書き出したら枚挙にいとまがありません。

 山下第一小学校の先生方のご理解があったからこそ、今回のプロジェクトを企画し、実行に移すことができました。保護者への告知、申込書の回収、浦安への送付、教室や施設使用。プロジェクトの全体を通し、すべてくまプロジェクトにご一任くださいました。

 学校側としては、「任せる」ということは大変恐ろしいことです。施設管理の観点、児童の安全の観点。通常であれば、学校使用や施設使用は、教育委員会を通して相談し、多くの書類作業を経て、様々な制約付きで使用許可が出るものです。それを学校が我々に一任をしてくださったことは、大変なことであり、深謝いたします。

 最後に保護者の皆様、大切なお子様をどこの誰だか分からない「くまプロジェクト」という団体が主催する「笑顔になろう」プロジェクトにお送りくださり、ありがとうございました。

 これからも大学生を主体とし、何かお手伝いができそうなことを考えながら、地域外ではありますが、子どもたちの成長の一助になっていきたい、と考えております。

文責:くま(中山恵一)
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